2009年12月21日月曜日

パンペパート、おまけ

前回のウンブリアのパンペパートpanpepatoの話を見て、Italiamamaさんがトスカーナはシエナのパンペパートの写真を送ってくれました(Grazie Italiamamaさん!)








Italiamamaさんが住んでいたエミリア・ロマーニャには、これに似たスポンガータというドルチェがありますよー、とも教えてくれました。
スポンガータ


そう言えば、パンペパートはイタリア各地にあります。
パンペパートに似たドルチェもあちこちにあります。

そもそも、パンペパートはどこのドルチェ?

一般的に、パンペパートはイタリア中部、特にウンブリアのテルニ周辺のクリスマスのお菓子として知られています。

ウンブリアのパンペパート

でも、ラツィオやエミリア・ロマーニャにもパンペパートがあります。



下の動画はラツィオのヴィテルボ地方のパンペパート。
ウンブリアのものとほとんど同じですね。
「ペパートとは言っても、今ではこしょうは加えません」と言ってます。







『Grande enciclopedia illustrata della gastronomia』によると、パンペパートとは・・・

ドライフルーツ、蜂蜜、カンディート(フルーツのシロップ煮)、チョコレート、スパイスがベースの歴史の古い焼き菓子。
多くの地方で蜂蜜にこしょうを加える。
こしょうの量は様々。
作り方はどの地方も似ているが、食材は地元ならではのものを加える。
たとえば、エミリア地方では松の実とジビッボ種のぶどうを入れたり、ラツィオではジャムとチョコレートで覆ったりする。
トスカーナのパンフォルテも元々は“パン・ペパート”だった。
他の材料と比べてこしょうの量が多かったため、「パーネ・パッツォ pane pazzo」(狂ったパン)と呼ばれた。



ちなみに、Touring club Italianoの『L'Italia dei dolci』によると、
ウンブリアのパンペパートに合うワインは、「オルヴィエートのアレアティコ」だそうです。
甘口の赤のオルヴィエートということでしょうか?
地元でないと飲めないワインですねえ。



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2 件のコメント:

畠山 さんのコメント...

イタリアのクリスマスって様々な焼き菓子があるんですね。

ちなみに我が家では毎年パネトーネを焼いています。
カラフルなドライフルーツがなんとなくツリーっぽいのでクリスマス期間中は玄関に飾ってちょっとずつ食べています。

prezzemolo さんのコメント...

畠山さん
パネットーネも手作りですか!
スゴイですねー!
芳ばしい甘い香りが玄関に漂っているんだろうなあ。
横では電飾も瞬いていたりして・・・。
妄想が止まりませ~ん(笑)

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...